2ヶ月ほど前から頂戴しているJAZZを演奏するというチャンス。
そう、JAMSでアコギ弾いてます。
コードだけが記されたいかにもJAZZ然とした譜面を前にして、持てる知識と技術を総動員してアドリブ(即興演奏)に臨む。
しかしギターに触れて15年、鋼鉄音楽のおかげで鈍色に染まってしまったぼくの左手からは、メロディックマイナースケールは編み出せてもオルタードドミナントセブンスといったハイカラなスケールなんぞ出てくる由もない。
よって意図するアレンジが表現できないどころか、血迷ってザ・昭和歌謡のようなフレーズが飛び出す事態に見舞われてしまったりする。
5年ほど前に読んだ本だけど、今度は演奏者の視点で読み返してみる。
本の中で、茂木氏が「即興に失敗はない、というのを聞いたことがある」という心強いテーゼを投げ掛けると、山下氏が「即興演奏にも意図があるから、その意図に反してしまったときに、あとから考えて、失敗といえることはある」と抑える局面がある。
耳がいたい…。
このままJAMSがジャズユニットとして活動できるのか、それともコミックバンドとして人知れず朽ちていくかは、アドリブ次第のようである。
往年の二の舞を演じぬよう、アドリバーの心構えを3つにまとめてみた。
(1)引き出しを増やして整理しておこう
(2)道草食ってもちゃんとお家へ帰ろう
(3)成長するために捨て身になろう
ということで、アコギのJAZZってのをちゃんと聴かなければ成長は見込めない。とにかく聴きまくって弾きまくるのだ。
中村たかし アコギでジャズ講座(1)Misty - YouTube
ジャズピアノは大好きなのでよく聴く。
この理論が正しいならぼくはジャズピアノでアドリブが利くはず。もしもピアノが弾けたなら、だけど。
さっきの話、方向性としての正解はあるとしても、楽譜通りに弾く必要はないということである。
方角さえ間違っていなければちゃんと帰宅することができるのだ。
道草を食いがちなぼくにとってはアドリブが向いているということになる。
もしも引き出しが豊富であれば、の話だけど。
音楽に限らず、たくさん身を投じてきた人ほどやっぱりアドリブが利くもんな。
失敗を恐れない勇気が要る。チャレンジングな行動力が要る。躓いてもへこたれない忍耐が要る。
ぼくにだって勇気はあるはず。もしも名が体を表すなら、だけど。
(2)道草食ってもちゃんとお家へ帰ろう
(3)成長するために捨て身になろう
▼(1)引き出しを増やして整理しておこう
即興力を磨くためにはボキャブラリーを豊かにすること。 引き出しのなかに道具が入っていればいるほど、即興もやりやすい。
中村たかし アコギでジャズ講座(1)Misty - YouTube
▼(2)道草食ってもちゃんとお家へ帰ろう
鍵盤のどこを叩こうと、どうやろうと、ちゃんと帰ってくるところがわかっていればいい。 譜面どおりに弾こうとするから緊張する。
▼(3)成長するために捨て身になろう
なぜリスクを取ることが大切かというと、創造性は勇気に比例するから。 いいものを作ろう、おもしろいことをしようとするときには、必ずと言ってよいほど、不安や恐怖が出てくる。 その恐怖心が創造へのエネルギーであり、理想のものを作るための意欲となる。 新しいものを生み出そうとする生き方は苦しい。でも、それを乗り越えるしかない。
▼あっぷりへんしょん ~ウデと根性~
最後に復習しておくと、アドリブに果敢に挑むためには、
(1)引き出しを増やして整理しておこう
(2)道草食ってもちゃんとお家へ帰ろう
(3)成長するために捨て身になろう
という3つの心構えが欠かせない。
アドリブってのは守破離でいう「破」である。
先人の敷いたレールを破り出て、戻ってくるウデと根性を鍛えなければならならない。
そのためには「練習」あるのみだろう。
最後に茂木氏はアインシュタインの言葉をアレンジして「二つの道があったら、おもしろいほうを選びなさい」と巧く締めている。
そういえば日常会話もほぼアドリブで成り立っている。
語彙力が豊富な人との会話って、面白いもんなあ。
ちなみに山下氏の演奏はコチラ↓
こんなアドリブできる気がしない。たとえ生まれ変わったとしても。
(2)道草食ってもちゃんとお家へ帰ろう
(3)成長するために捨て身になろう