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「離」 のために役に立った3つの「破」

目下「Jack-of-all-trades & Master-of-none」プロジェクトを遂行中。
 
昨年「かえるの合唱 変奏曲」で培ったノウハウを活かそうと、曲中の随所に変なこだわりポイントを設けたりしている。
 
 
今年は守破離の「離」のステップと勝手に位置付けている。そんなもの知ったことじゃないだろうけど、そう決めちゃったからしょうがない。
 
さっそく昨年の「かえるの変奏曲」で経てきた「破」を「離」へ繋げてみたところ、意外と副産物がいくつかあったので、3つに分類して備忘録にしておく。
 
 

▼(1)作曲のフレームワーク

もっとも期待していた効果が、まあそれなりにあったんじゃないかと思う。
 
7拍子
変拍子とされる7拍子を所々に織り込んだ。気持ち悪くない程度のリズムパターンを取り入れてみたが、どうだろうか。むしろ気持ちいいかもしれない。
 
 
ピアノジャズ
ジャズ独特のテンションコードを意識してメロディを書いてみた。
 
ただ後述するように、コードではなくベース弾きながらメロディを重ねていくというボトムアップ方式をとった。
 
 
コード進行
コード進行はフレームワーク作曲法の最たるものだと思うが、あえてその王道を避けるようにした。
 
リズム隊から作り始めたのである。
 
まあ、結局ありがちなコード進行になってしまったんだが、プロセスが違うので良しとしよう。
カレーをレトルトとスパイスから手作りするのとくらい違う。
 
 
課題
ただ、「かえるの変奏曲」でボーカル曲をやってなかったので、たとえばピアノを伴奏とメロディで使い分けっていうのが上手くできてない。
音の高低や強弱がよくわからん。課題である。
 
 

▼(2)作曲ツールの使い方

DAWと過ごす回数が増えたことにより、使い方に慣れただけでなく、心理的な抵抗が軽減された。
 
心理学で「会う回数が多いほど親しく感じる」というザイオンス効果というのがあるが、まさにそれが実感できた出来事である。
 
Cubaseはもちろん、VSTとか波形編集、ファイル変換やSoundCloudなどなど使用頻度が激増したのでこなしやすくなった。
 
やはり30分の作品を1つ完成させるよりも、1分の作品を30個作ることのほうが、全工程をたくさん経験できる。
 
つまり、アジャイルザイオンスを呼び込むということだ。
 
この調子でEzDrummerも滞りなく導入していきたい。
 
 

▼(3)作曲に対する姿勢・心構え

やはりアジャイルのパワーは大きい。
 
メロディーも全部作ってアレンジも完全な状態で、となるとどうしても時間がかかり、ゴールに到達する前にモチベーションも下がってしまい、企画倒れになる。
 
ということが過去によくあった。なので同じ過ちを繰り返してはならない。
 
鉄と同じく気持ちも熱いうちに叩かねば続かない。
 
まずミニマムで周りを巻き込む。そのために段階的リリースにしている。
 
そうでもしないと飽き性のぼくは簡単にこのプロジェクトを頓挫させることができると思う。
 
せめて周りが温度を保ってくれれば自分自身の気持ちも冷めにくいだろうという算段である。ぼくにとってのチームとは魔法瓶のようなものなのだ。
 
つまり、アジャイルはモチベーション維持に貢献するということだ。
 
おかげでS○さんがすべらない歌詞を書いてくれたというのもあり、ぼくの飽き性は今のところ顔を覗かせずに済んでいる。
ありがたい。
 
 

アジャイル作曲の今後

アジャイルアジャイル」と喧しく云ってる通り、今のところスピード重視で臨んでいる。
 
スピードを求めるためにはスキマ時間もムダにはしない。時には自転車こぎながらEvernoteに録音したりもした。ノマド作曲術の恩恵である。
 
しかしそろそろ粗が目立ってきたので、ちゃんと整形していきたい。そうピアノの伴奏もね。
 
ショートケーキたくさん作ったけど、いざホールケーキにしてみるとスポンジの間のクリームとかフルーツがつぎはぎになっている。これじゃ美しくない。
 
次は、楽器ごとに見直してみるつもり。
 
 
果たしてこの進め方が正しいのかはよくわからない。一回メロディを決めてしまうとなかなか修正しづらいし、あとどれだけメロディが続くか最後まで予測できないので歌詞も書きにくいだろう。
 
ただ、ぼくのモチベーションを保つことに寄与しているのだけは確かである。
 
 

▼まとめ

だんだん本来の趣旨と変わってきてしまったので、最後に無理やり軌道修正しておく。
 
(1)フレームワーク
曲作りの幅が広がった
 
(2)ザイオンス効果
心理的な障壁が小さくなり、色々ミニマムスタートが切れるようになった
 
(3)モチベーション維持
一度始めたら最短ゴールまでは続けられるようになった
 
まったく「かえるの変奏曲」には頭が上がらないのである。あっぱれ。
 
 
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