あっぷりノート

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大きなお世話を、小さなお世話に。

読むだけですっきりわかる『サンバ』 ~前篇~

ある分野を新しく勉強するときって、その分野の成り立ちを知っておくと頭に入ってきやすいよね。

 

少なくともぼくはそう。

 

今回は寝る子も踊る「サンバ」の勉強だ。

 

「サンバ」の成り立ちを学習して、いざというときのために備えよう。

 

↓まあ、サンバでも聴きながら。ね。

 
 

▼サンバの由来

由来を語るとき、必ずついて回るのが「諸説ある」 という言い回し。当の「サンバ」も例外じゃなく諸説あるんだ。

 

例えば...

 

サンスクリット語が起源
アンゴラ語の「ヘソ」
・黒人に対する差別用語

 

などなど。

 

そんな中でぼくは「ヘソ説」が有力だと思っている。

 

その根拠は歴史を紐解いてみると納得がいくと思うよ。

 
 

▼サンバの起源

サンバの起源はブラジルにあると思ってる人が多いようだが、厳密にいうと実は違うんだ。

 

時代は15世紀までさかのぼるよ。

 
 

・15世紀 ポルトガル人とアンゴラ人の踊り
時は大航海時代。今でこそ面積の小さなポルトガルだけど、当時はアフリカや南米なんかに植民地を増やして領土を広げていたんだ。アフリカの西南部にあるアンゴラもそのひとつ。

 

きっと冒険家や航海者がたくさんいたんだね。世界史で習ったバスコ・ダ・ガマも航海者の一人だよ。

 

そんなパイオニアたちがいる一方で、当時のポルトガルは王国だから貴族の人たちもいる。(ちなみに今は共和国で貴族はいないよ。)

 

貴族たちは生活に余裕があるもんだから、余暇を思う存分楽しんでいた。たとえば、「ポルカ」や「マズルカ」という音楽で踊ったりなんかして。ワイン片手にオリーブをかじりながら聴いたりなんかして。うらやましい限りだね。

 

ポルカ

 

 

そんな楽しそうな様子を奴隷のアンゴラ人たちは指をくわえて見ていた。きっとアフリカの血が騒いだんだろうね。こっそりと貴族の踊りを真似してみたんだ。「俺たちも踊れるんじゃね?」ってね。

 

やってみるとあら不思議。生まれ持ったリズム感に、なめらかな腰の動き。それはポルトガルの貴族たちをしのぐほど艶やかだったんだ。

 

アンゴラ人たちはそれを「ウンビガーダ(ヘソ踊り)」と名づけて毎夜のように踊り狂った。

 

もうお分かりかと思うが、これがサンバの起源になるんだ。ぼくが「ヘソ説」を支持した理由もわかってもらえたかな。

 

ちなみにそのあと、こっそり踊っていたウンビガーダがポルトガル人に見つかり、卑猥だとか云われて踊ることを禁じられてしまうんだ。

 

でも本当の理由はポルトガル人の嫉妬だと思うよ。「麿たちよりも芸達者ではないか」 ってね。プライドが傷ついちゃったもんだからとにかく理由をこじつけて止めさせたんだろうね。

 
 

・1500年 ブラジル発見
西暦1500年。とてもキリの良い年にポルトガルは歴史的な発見をする。ブラジル発見だ。

 

一気にゴォォ(1500)!ブラジルへ!」と覚えておこう。まるでW杯でも目指してるかようだ。

 

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図:アンゴラとブラジル
 

フロンティア精神が旺盛なポルトガル人は、ブラジル開拓の機運が高まった。

 

その開拓の一環としてアンゴラ人奴隷をブラジルへ連れて行ったんだ。未開拓の砂糖農園などの労働力として使うためにね。

 

まず標的になったのは、北東部のバイーア地方。ポルトガルから大西洋を渡って最短距離に位置する地方だね。

 

面白いことに、ブラジルの首都は北東部から始まり、徐々に南下していくんだ。サルバドール(バイーア地方)→リオ・デ・ジャネイロブラジリアというような変遷で。ちなみに今の首都はブラジリアだよ。よく間違えがちなので注意しよう。

 

さて、ブラジルに連行されたアンゴラ人だけど、相変わらずヘソ踊りはこっそり続けたそうな。たとえ見つかったとしても「ウンビガーダじゃない。これはサンバである」と屁理屈をこねて。

 

続く >> 読むだけですっきりわかる『サンバ』 ~後篇~ - あっぷりノート

 
 

▼あっぷりへんしょん ~しゃべるように書く~

言わずもがな、このエントリーは《読むだけですっきりわかる》シリーズの影響を反映している。

 

読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫)

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スタイルも継承して、完全なる語り口調で書いてみた。
 
著者の後藤武士氏はそれを「ラジオのDJのようなライトな口調『超語りかけ体』」とまえがきで語っている。
 
思えば「世界一わかりやすい●●」というタイトルを冠するコンテンツは大抵が語り口調である。このフランクな調子が読みやすさの秘訣なのだろうか。
 
ぼくが文章術の師と仰ぐ上阪徹氏の連載が『現代ビジネス』で始まった。
 
上阪徹の"ブックライター"式文章法【第一回】 「文章」を書いてはいけない!? しゃべるつもりで書けばいい  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
師匠が新連載ですよ。

そこではタイムリーに「しゃべろうとしていることを、そのまま書いてしまえばいい」と述べられている。
 
その教えのもとにぼくもしゃべるように書いてみた。次回も試してみようと思う。
 
果たして「読むだけですっきりわかる」内容だったのかは定かではないが。
 
 
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