あっぷりノート

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作った曲を演奏するための3ステップ

ボサノヴァユニット『MUSINA』で近々演奏することになりました。
 
メンバー友人の結婚披露宴にゲスト出演することになったからです。私にはゆかりのない方ですが。
 
当日はすでにリクエスト曲もあり、さすがにその場で自作曲を演奏するわけにはいきません。
 
ただ、せっかく集まるのでボサノヴァアレンジした《HarpaVerde》が演奏できるように前準備でもしとこうかと考えています。
 

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photo credit: rafaelsoares via photopin cc
 
演奏した結果は実績をもってお伝えするとして、今回は「作ったことを演奏するまでに必要なダンドリ」の備忘と共有です。
 
(1)編成に合わせて移調する
(2)デモ音源を用意する
(3)楽譜に落としこむ
 
 

▼(1)編成に合わせて移調する

楽譜に落としこむ前に、まず演奏可能な状態に持っていかねばなりません。
 
そこでまず考慮したいのは楽器にあった「音域」と「音数」「調」というのがあるということ。
 
「音域」については調べればいいし、不安なら演奏者に確認すればいい。
 
「音数」というのは同時に発生可能な音の数である。何和音まで対応可能かということ。重音がそもそも鳴らせない楽器もあれば、10音同時に鳴らせる楽器もあり、これも楽器によりけり。
 
あと意外と見逃されがちな、 楽器にあった調というやつ。
 
MUSINAがバイオリン×ギター×ドラムの編隊というのもあり、偶然だが「♯系」の曲を弾くのに向いていました。
 
一方で《HarpaVerde》は♭5つのBbm(変ロ短調)。
 
幸い1音上げればBm(ロ短調、♯2つ)になるので、移調することにしました。
 
ちなみにここで、完全に演奏可能な状態にする必要はないと思ってます。実際に弾いてみないとわからないことのほうが多いくらいですから。まず、試奏した結果をフィードバックして補正していくスタンスで良いでしょう。
 
あとは演奏者のスキルによるだろうが、テクニカルすぎるとかテンポが速すぎるとか、その辺はレベルに応じてうまいことやっていただきたい。
 
 

▼(2)デモ音源を用意する

歌唱力に自信があれば、ギターをかき鳴らしながら唄うなんてこともできたのでしょうが、残念ながら私はそれに恵まれていないので、シーケンサーに頼ることにしています。
 
wavをCDに焼いてもいいけど、こうやってMP3をweb上で共有してしまえば、誰でもどこでも披露できるってメリットがあります。
 
《HarpaVerde ~Musina arr.~》
 
こと音楽について云えば「百見は一聞にしかず」だと思います。やはり楽譜で見せる以上に聴くことでイメージがより伝わりやすいでしょう。
 
ちなみに原曲から変えたのは以下。
【律:Melody】調:Bm (Bm7 - D6(9,#11) - Em7(9,11) - C#m7-5, F#7(b9))
【色:Tone】バイオリン×ギター×ドラム
 (もともとピアノだった箇所を、バイオリンとギターに分担させました)
【韻:Rhythm】ベース削除
 
ここで音を確認しておけば、次のステップで楽譜への転記ミスなども減るでしょうしね。
 
 

▼(3)楽譜に落としこむ

ひとまず手書きで分解します。(下図)
 

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 ハイクオリティなDAWであれば、シーケンサーからそのまま楽譜をプリントアウトもできましょうが、おしなべてシーケンサーの表示する楽譜というのは、演奏しやすい見た目から遠く離れたものになりがちです。
 
もちろん手書きで十分ですし、音を確かめながら清書するのであれば、楽譜作成ツールを使うのもありです。
 
そして、この楽譜をもとに演奏してもらい、可否を判定すれば良いでしょう。NGなら(1)~(3)をさらってブラッシュアップを図るのみです。
 
 

▼あっぷりへんしょん ~動けば開かれる~

今回の巡り合わせは、たまたまメンバーに「ボサノヴァアレンジしたけど、どう?」というプロポジションからでした。
 
《HarpaVerde》が福を呼び寄せてくれた、そんな感じがしてます。
 
ちなみに今回の披露宴で演奏するのはコレ↓
 
失恋ソングだと思っていたのですが、今や結婚式の定番ソングのようですね。
 
急遽決まったということもあり、実はすでに本番を1ヶ月きっているワケですが、何とかしましょう。
 
 
sincerely yours, YukiAOYAMA