今回は、SE本を読んでて、作曲家にとって「これは!」と思った内容をメモっておきます。
1.いきなり完璧を目指さない
2.ソースにコメントを書かない
3.自分の成果物に値段をつけてみる
従来のやり方だと、スポンジを重ねて、フルーツを挟んで、全体にクリームを塗って、トッピングして初めて実食できる。
もしクライアントから「要望通り」「好みじゃない」という音楽性の不一致が、早いうちにわかれば方向修正しやすい。しかし、できて初めての評価だと手戻りが大きすぎて間に合わなということになりかねない。
注意したいのは、ミニマムでリリースするのが目的ではなく、手戻りなく開発にこぎ着けることが目的であることです。
トップダウンの風当たりが強いのであれば、特に有効でしょうね。
・参考文献
優れたプログラマーが書いたソースは、コメントを書かなくても見ただけで意味が分かるようになっているという。
ほぼすべての行にコメントを書きがちな私としては、目から鱗でした。
そしてドキュメントも残さない。
アジャイルだと形式知(目で見て分かる知識)より暗黙知(経験的に感覚に身についたスキル)を重んじると聞いたことがあります。
楽譜を見て分かるというより、曲を聴いて分かるというのが理想ですが、絶対音感くらいないとなかなかその境地に達せないので、せめてDAW上でわかるようになってればヨシとしています。
・参考文献
これがなかなか計算できずにいます。工数をしっかり計測することができていないからです。
工数がわかれば自分の時給をかけるだけでざっくり値段は出せます。
市場価格として適正なのか?費用対効果は?自分だったらこの値段でこの品質のものを買う?
自分で値段をつけておけば、時給が安すぎる!足元見やがって!って交渉できるかもしれないですからね。
・参考文献
最近やたら「ノンデザイナー向け」とか「ノンエンジニアのための…」ていう枕詞を目にするようになりました。
内容はおおむね「デザイナーじゃない人でもデザイナーのテクニックを使えばうまくいきますよ」とか「エンジニアの人じゃなくてもエンジニアと同じツールを使えばうまくいきますよ」といった処世術です。
おもえば「フレームワーク作曲法」も「ノンコンサルタントのためのフレームワークの使い方(作曲ver.)」みたいなものです。
今回はそのカタチをちょっと変えて、「作曲家がエンジニアの手法を使うといいかも」という思いつきをメモにしてみました。
要は、工夫しようと思えばいくらでも良い方法が見つかるはず、という自分への戒めです。
2.ソースにコメントを書かない
3.自分の成果物に値段をつけてみる
以下、詳述します。
▼いきなり完璧を目指さない
ケーキを試作するとき、まずショートケーキさえできれば、試食してもらうことができます。アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
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▼ソースにコメントを書かない
つまり楽譜は残さないということ。プログラミングでメシが食えるか!?―成功するプログラマーの技術と仕事術
- 作者: 小俣光之
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▼自分の成果物に値段をつけてみる
いくらだったら自分の作品を買おうと思ってもらえるだろうか?- 作者: 荒井玲子,深沢隆司,前田卓雄,柴田芳樹,三宅和之
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▼あっぷりヘンション ~何事も工夫が大事~
向き不向きがあるにせよ、成果をあげる人はどんな仕事をしても成果をあげてるような気がします。
結局はおもしろくやり遂げようとか、手間なくこなそうとか、誰かを喜ばせようとか、使命感に満ちてる人はどこに出ていっても強いんです。
ただ、力の源泉は異なれど、職種によって便利なワザとかコツとかあって意外と多ジャンルにも応用が利くものがある、というのも確かでしょう。
要は、工夫しようと思えばいくらでも良い方法が見つかるはず、という自分への戒めです。