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童謡に学ぶ ―― ド素人こそ「アジャイル作曲術」を使おう!

童謡というのはホントに良くできています。注意散漫な子どもを飽きさせないための工夫が随所に散りばめられているからです。
 
注意を引くような高い音程
オノマトペ押韻がふんだんに盛り込まれた歌詞
 
そして何より大事な「適度な曲の長さ」です。
 
1番・2番・3番…と続くのもありますが、1番だけで考えると、だいたい8小節程度。短いと4小節ってのもあります。もしかすると2小節ってのもあるかもしれません。もはやモチーフレベル。
 
子どもにもちゃんと聴いてもらえるように、短い時間で強いインパクトを残すようにできているのです(たぶん)。
さすがに子どもが交響曲やプログレを聴く忍耐は持っていないでしょうからね。
 
これは「アジャイル作曲術」にとって、実に大切な心構えだと痛感したのです。
 
 

▼ド素人にとってのチャンスの作り方

吉田たかよし著《脳を攻略!最強のプレゼンテーション》に以下の一節があります。
 
―― 音楽の作り方も、昔は『Aメロ→Bメロ→サビ→サビ』というパターンが一般的であったが、最近はいきなりサビから入る。まず消費者の心をつかまないと曲全体を聴いてもらえない。

脳を攻略!最強のプレゼンテーション (PHPビジネス新書 56)

脳を攻略!最強のプレゼンテーション (PHPビジネス新書 56)

 
(以前、興味本位で当時のオリコンチャートTOP10で傾向を調べたこともありましたが、そのときは「サビから始めるより、ジャニーズに入ったほうが売れる」という結論でした…)
 
プロでさえそのような努力をしているというのに、ド素人の曲は初っぱなにインパクトがなければ聴いてもらえるわけはありません。
 
特に現代の忙しい皆さんはつまらない曲を最後まで聴く余裕などないはずです。
過去エントリーで話した、「文章が長いブログ」と同じことが云えるわけです。
 
アジャイルなブログ更新で、自利利他をねらう - あっぷりノート
ブログの記事は長くても250ワード程度に抑えること。

文章だと「250ワード以内に収める」とありました。
曲だったら2分以内なら聴いてもいいか、となるんじゃないでしょうか。 あくまで私の感覚ですが。
(読者目線のブログだと、「2分ほどの映像です」とか書いてくれてたりします。『IDEA*IDEA』とか)
 
 

▼ド素人の私が注意すべきこと

私はこれまでに《CrestOfLotus》や《WaterLily》を拡張してきました。そしてもっとバージョンアップしたいなと思っています。しかし、これ以上長いともう聞いてもらえないのでは?ということも危惧しています。
 
イントロや間奏などはもはや冗長化以外の何物でもないかもしれません。だから次回のバージョンアップは、フレーズを追加するというよりは同じ長さで内容の変化が求められるでしょう。(別に求めてない…?)
 
横方向に足していくというより、縦に積み重ねる(もしくは組み換える)バージョンアップというイメージです。
 
いずれにせよ、「曲の長さは、2周目のループに入る前までに2分を切ること」を自分ルールとするようにします。
 
 

▼ド素人こそ「アジャイル作曲術」を使うべき理由

アジャイル作曲術」の発想の原点も童謡でしたよね。

 アジャイルは初心に還ることで実現する - あっぷりノート
アジャイル作曲術」の原点

童謡とアジャイル作曲に共通するのは「短い時間でインパクトを与える」ということです。
 
原点回帰のような内容ですが、「注意散漫な子どものためのコンパクトな曲の構成は、ド素人がアピールするための有効な手法でもある」のではないか、と改めて認識させられたのです。
 
つまり「ド素人こそアジャイル作曲術で聴いてもらうチャンスを作ろう」ということです。