作曲と同じく、文章を書くときも何かとフレームワークが役に立ちます。
有名どころで云うと、「起承転結」とか「ピラミッドの法則」とか、です。どれも文章を書くときや書いたあとのチェックリストとして使えますよね。
- 作者: バーバラミント,グロービスマネジメントインスティテュート,Barbara Minto,山崎康司
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1999/03
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そんな中で私がもっともお世話になっているフレームワークが「PREP」というやつです。
▼「PREP」とは?
PREPとは、
・Point(要点)
・Reason(理由)
・Example(事例)
・Point(結論)
の順に文章を組み立てると伝わりやすい、というフレームワークです。
出典はどこぞのRSSだったかメルマガだったか失念してしまいましたが、5年ほど前に出逢ってからずっとお世話になっています。
ですが最近、それが裏目に出て「確かに伝わりやすいかも知れないが、そもそも読んでもらえない文章になってしまうのでは?」ということを危惧しているのです。
▼フレームワークの功罪とは?
PREPにしろ起承転結にしろ、フレームワークを頼りに文章を書くと、どうしても「事例を挙げなきゃ」とか「おもしろい『転』を考えなきゃ」と意気込んでしまいがちです。
しかし忠実にしたがうあまり、ムダにながーい文章を書いてしまいがちです。
それはとりもなおさず、読み手のモチベーションを殺ぐことにほかなりません。
だからフレームワークを守るのも良いけど文章もシンプルにね、ってのが要求されるわけです。
▼「型」を守り、破り、やがて離れる
うまい人はホントうまいんですよね、文章書くの。山形浩生氏や中島らも氏、林望先生の文体なんて毎度さすがだなあ、と思わされますし。
伊集院先生のメモ帳
自称小説家の先生のメモ帳を覗き見
やっぱりセンスと経験なんでしょうけどね。マニュアル通りじゃないですもん。
フレームワークって「あたかもプロのように振る舞う」というヤらしい気持ちが前提にあるので。まさに「格好つける」ために型にはめるわけです。
そんな葛藤の最中、思い出したシンプルな鉄則がありました。《名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方》にあった一節です。
――― 文章は書き出しの一行目がだいじ。一行目は、二行目を読みたくなるように書くこと。
- 作者: 鈴木康之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/07
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▼結論
で、何が言いたいかっていうと、これは作曲にも当てはまるってことです。
MTRに従うのももちろん良いが、「この先を聴きたくなるように音楽を作ること」を念頭に置いて取り組めると尚のこといいですね。