あっぷりノート

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大きなお世話を、小さなお世話に。

モジュール・アーティストとしてインタフェースについて考察する

モジュールはつなぎ合わせてナンボ。モジュールを組み合わせることで新しい曲ができるかを考察してみました。
 

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photo credit: psiaki via photopin cc

 

LEGOブロックを想像してみてください。同じブロックでもLEGOどうしじゃなきゃ組み立てられません。
たとえば他のダイヤブロックやLaQとかと組み合わせることはできないのです。
 
LEGOブロックはLEGOの規格に則っているから組み合わせられます。
他のブロックは規格が違うからつながらなくて当然なんです。
 
この例でいうと、LEGOの一つひとつのブロックを「モジュール」と云った場合、規格のことを「インタフェース」と云います。
 
音楽でいうところのモチーフ、または曲自体をモジュールと場合、「インタフェース」は何になるのでしょうか?それを整えることによって、モジュールどうしを組み合わせることができるのでしょうか?
 
 

▼楽曲で云うインタフェースとは

結論からいうと「曲でいうところのインタフェースはMTR」です。
 
LEGOほど厳密ではないものの、モジュールの同士のインタフェース(MTR)が近ければ近いほど、つながりに違和感はなくなります。
 
たとえば、調が一緒だったり、同じ楽器を使ってたり、テンポが近かったりするとスムーズに連結できそうなのは何となくイメージできますよね?演奏する身になればより良くわかるかもしれません。
 
逆に、MTRがバラバラだとプログレっぽくなります。
 
そういう意味では「前衛性を訴求するならインタフェースを合わせない」と逆説的に云うことができます。色んな種類のブロックを組み合わせれば、奇抜な建造物ができそうですもんね。
 
以下、実際にインタフェースをそろえることによって曲が成立するかを検証してみました。
 
 

▼事前確認

まず検証にあたっての事前確認です。

サンプルモジュールはとして、例の「蝦蟇のオスティナート」「かえるの合戦」を使います。やっぱ使いまわせるのが便利ですよね、モジュールって!

仮に、
・モジュールA:蝦蟇のオスティナート
・モジュールB:かえるの合戦
とします。

インタフェースを揃えるにあたって、現状それぞれのモジュールはどんなMTRの内容になっているか、予め確認しておきます。
 
モジュールA:蝦蟇のオスティナート
 【Melody】
     ・調:C#m
     ・移調:Gm
 
 【Tone】
     ・編成:シンセ(pad)、ギター(distortion)、ベース(finger)、ドラム(Rock)
 
 【Rythm】
     ・拍子:7/4
     ・テンポ:188bpm
 
 
モジュールB:かえるの合戦
 【Melody】
     ・調:C#m
     ・移調:Em
 
 【Tone】
     ・編成:ストリングス、ホルン、ブラス、ティンパニ、ピアノ、ドラム(Cymbal)
 
 【Rythm】
     ・拍子:7/4
     ・テンポ:182bpm
 
両者を比べてみると大きく異なるのが、Melodyの移調とToneの楽器編成でした。テンポも若干違いますが。
まあ、元は同じ《かえるの合唱》をベースとしているので、違いがあまりないのはしょうがないかもしれませんね。
 

MTRを媒介してつなげてみた

実際にインタフェース(MTR)をそろえることによって曲が成立するかを検証してみました。
 

(1)くっつけてみる

     まず何も考えずに連結してみます。[視聴]
 
     調も拍子もテンポもほぼ同じなので、そこまでギャップはないかなあ、と楽観視していたら聴いてみると全然違いますね。
     むしろ下手くそなメドレーみたいやん。いやあ、百見は一聞に如かず(?)。早いとこ手を打たねば。


(2)MTRを適用する

     MTRを適用するにあたって、どのモジュールに対してどうアレンジすべきか、以下にアイデアを5つ挙げてみました。どれを選んでもいいですし、複合パターンでもOKです。

     案1・モジュールAへ適用 [視聴]
          この場合、モジュールAのMTRをモジュールBに合わせます。ほぼ楽器編成をBに合わせたカタチです。

     案2・モジュールBへ適用 [視聴]
          上記の逆のパターンです。ベースラインのオスティナートとドラムのストロークをAから踏襲しています

     案3・両方に適用 [視聴]
          折衷案です。お好みで案1・2から良いトコどりをします。重ねるMTRの組合せを替えたり、2つモジュールに存在しないMTRを新規であてがってみたりしてギャップを解消します。
 
          例えば今回のサンプル音源でいうと、楽器編成はAをメインで、移調はBを採用。そして新たにオルガンサウンドとドラムパターンを起用しました。

     案4・モジュールCをかませる(曲は省略)
          AとBのMTRにギャップがありすぎる場合、一旦間に新しいクッション材を介在させることによって、ギャップを低減します。
          モジュールCはAとBのそれぞれのMTRをバランスよく継承してるといいでしょう。

     案5.順序を入れ替える(曲は省略)
          その他、うまく行かなければ、B→Aの順にしたり、B→C→Aとか色々試してみると新しい発見があるかも。


(4)取捨選択する

     この取捨選択には2つの意味があって

     1.(3)で試行錯誤した中で、どの案を採用するか
     2.採用した案の中で、音などを加減して調整する?

     という意味のフェーズです。
     今回は案3[視聴]を採用することしにします。結果、MTRはそれぞれ以下のようになりました。
 
 【Melody】
     ・調:C#m
     ・移調:Em
 
 【Tone】
     ・編成:パーカッシブオルガン、ギター(distortion)、ベース(finger)、ドラム(Rock)
 
 【Rythm】
     ・拍子:7/4
     ・テンポ:188bpm     

     低音では「蝦蟇のオスティナート」が流れ続け、主旋律は「かえるの合戦」のメロディが絡むという、まさにこれが《かえるの合唱》ではありませんか?
 

(5)完成

      採用した案を最終調整ができれば完了です!
 
 

▼まとめ

インタフェースとしてMTRを調整すれば、モチーフを重ねたりつなぎ合わせたりできることは何となくわかりました。もっとたくさんのモジュールを組み合わせていけば、モチーフもより印象的になるんじゃないでしょうか。
 
今回は既出の2つのミニマルをくっつけただけなので、新曲と呼ぶにはほど遠いかもしれませんが、まあアイデアは既存のモノの組合せともいうので。
 
とにかく、異なるモジュールの組み換えはDAWがめちゃくちゃ便利です。私の環境はCubaseですが、ドラッグ&ドロップで曲が組み替えられちゃう(下図)。

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以下、モジュールとインタフェースについての参考文献。
 
モジュールやインタフェースについてはこれ!
 
さらに大きな括りならこれ!
プラットフォーム戦略

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